CADオペレーターは建築、機械、土木、デザインなど色々な業界で活躍できることから人気の職種ですが、就職や転職のために資格が必要かどうか気になりますよね。
特に未経験からCADオペレーターを目指す人は、就職活動のために資格を取得するべきか悩ましいところです。
そこで本記事では、未経験からCADオペレーターを目指す人などCADの資格が気になる方に向けて、CAD資格を取得する意味や資格の種類、試験の内容、難易度、資格の取得方法などをわかりやすく解説しました。
スキルサプリではCADオペレーターの就職や転職に興味がある方のための情報を提供しています。
CAD資格は意味ないと言われる理由を徹底解説
CADの資格は意味がないとしばしば言われることは、確かにあります。
ただどのような意味で意味がないと言われるのでしょうか。
「CAD資格は意味がない」と思う人がいる背景には、以下の4点が絡んでいます。
- CAD業界においてCAD資格の位置づけが微妙
- CADオペレーターの評価は主に実務経験
- 給与・賞与・報酬アップに繋がらない
- 求職者が持つ資格と企業が欲する資格のミスマッチ
では1つずつ、CAD資格が意味ないと言われる理由や背景を解説しますね。
CAD業界での資格の位置づけ
CAD業界における資格の位置づけは一言で言えば「微妙」で、資格を持つことが評価に直結するとは限らない(だが評価に繋がらないとは言ってない)という感じです。
CAD業界では資格がなくてもCADオペレーターやCAD設計士として仕事はできます。
しかし資格があれば、最低限のスキルを持っている人・勉強熱心な人という目で見てもらえるでしょう。かといって、仕事や評価に直結するとは限りません。
CADオペレーターとしての実務経験重要度
CADオペレーターの評価は実務経験が重要視されます。
特にCADオペレーターの就職・転職活動では、どんな業界のどんな設計に携わってきたのか、CADオペレーターとしてどんな役割を果たしてきたのかといった実務経験や職務経験が重要視されます。
資格を持っていることが、すなわち優秀であるという評価に繋がるとは言いがたいです。
CAD資格不要論の真相
CADオペレーターの資格はあくまでもCADスキルの証明です。そしてCADオペレーターとしての実力はCADスキルだけで測られるものではありません。
この「CADオペレーターにとって大切なのはCADスキルだけじゃない。コミュニケーションスキルや仕事の早さ、粘り強さなども大事だよね」という意見を端的かつ極端に表した言い方が「CAD資格には意味がない」ということです。
CAD資格に興味のあるCAD未経験者や初心者は「CAD資格 意味ない」という言葉にあまり惑わされないでください。
次にCAD資格取得のメリットを見ていきましょう。
CAD資格取得にはメリットもある
CAD資格取得は未経験者も現役CADオペレーターもメリットがあります。
ここでは意味ないと言われるCAD資格取得にも実は存在する「CAD資格取得のメリット」を解説しましょう。
- 第三者(採用担当者や社内の人)にスキルを証明できる
- CADオペレーターとしての競争力・信頼性が向上する
- 就職・転職活動が有利に働く
ひとつずつ解説しましょう。
資格はあなたのCADスキルを証明できる
CAD資格というのは「CADのスキルがあなたにあることを証明する」ためのものです。そして資格を持っていることをどのように使うのかは、人それぞれです。
また難しい資格であるほど、あなたが高いCADスキルを持っていることを第三者に伝えられます。
つまりCAD資格は、採用試験の面接官や社内の人に対して、あなたのCADスキルをアピールする大きな材料になります。
就職・転職活動で有利になる
就職・転職活動では当然ながら、採用試験の面接官はあなたのことを何も知りません。
口で「私はCADスキルを身につけています」と言うだけでは、面接や書類選考では説得力に欠けることは明らかです。
資格があれば、CADスキルを身につけていることは、面接官や試験官にひと目で伝わります。
就職・転職活動で他の受験者と差をつけたいなら、CAD資格は取るべきだと断言しますよ。
就活・転職活動におけるCAD資格の活用術
ここではこれからCAD業界への就職や転職を目指す未経験者・初心者に向けて、CAD資格の活用術を解説します。
- CAD資格の勉強で苦労した点をメモしておく
- 勉強を通じてCADの面白さをメモしておく
- 面接で自分の言葉で話せるようにする
未経験者の場合、面接官は「この人はCADオペレーターとしての適性はあるか」を確認します。
よってあなたは「私はCADオペレーターとしてしっかり仕事できます!」というアピールをしたいですよね。
さらにCAD資格の勉強で苦労した点や苦労をどうやって乗り越えたのかをアピールすることで、あなたはCADに真面目に向き合い結果を出したことを面接官に伝えられるはずです。
CADオペレーターとして適性があることを伝えるために、CADの面白さや楽しいと感じるときも伝えられるようにしておきましょう。
CAD資格の種類と選び方・おすすめ資格と難易度
CADに関する資格はとても数が多いですが、ここではCADオペレーターを目指す方、CADオペレーターとしてスキルアップを目指す方に向けて、おすすめの資格と難易度を解説します。
これからCADオペレーターを目指す方に向けたおすすめCAD資格は以下の通りです。
- 2次元CAD利用技術者試験2級
- 3次元CAD利用技術者試験2級・準1級
- 建築CAD検定試験3級
- オートデスク認定資格プログラム
CADオペレーター向けのおすすめCAD資格をひとつずつ解説しましょう。
CAD利用技術者試験 2次元CAD利用技術者試験
CAD利用技術者試験は、一般社団法人コンピュータ教育振興協会(ACSP)が主催する、CADの知識や実技スキルを評価するための試験です。
業界内で広く知られた試験で、CADオペレーターとしての適性やスキルを証明するためにとても有用です。
なおCAD利用技術者試験は2次元CADのスキルを評価する「2次元CAD利用技術者試験」と3次元CADのスキルを評価する「3次元CAD利用技術者試験」に分かれています。
CAD未経験者がCADオペレーター目指すなら、まずは2次元CAD利用技術者試験 2級を目標にすると良いでしょう。
- 区分:1級・2級・基礎
- 未経験者がCADオペレーターを目指すなら2級・1級の取得を目指したい
- 1級は難易度が高いのでCADスクールの利用を推奨
- 2級・基礎の試験は通年実施
- 1級は年2回(2024年は前期7月・後期12月)
以下、各区分(1級・2級・基礎)の詳細を解説します。
1級(機械・建築・トレース)
1級試験は1年以上の実務経験、または1年以上の就学経験を持っている方を想定した試験です。
そのためCAD操作は当然習熟しており、設計者やCADオペレーターの管理者を目指すレベルの方を対象としています。
難易度は高いですが、CADオペレーターを目指す勉強の過程で1級にチャレンジする方は大勢いますよ。
1級試験は「機械」「建築」「トレース」の3分野に試験が分かれています。
1級は2次元CAD利用技術者試験の最高レベルで、受験条件に「すでに2級に合格していること」が含まれます。
CADオペレーターとして高いスキルを証明するなら「トレース」の受験合格を目指すことになります。
2次元CAD利用技術者試験 1級の概要と難易度
受験対象者 | 1年以上の実務経験または就学経験を想定 設計者・オペレーター管理業務を目指す方 |
合格後の進路 | CADオペレーター(トレース試験) CADインストラクター 設計事務所、機械・設備・住宅などのメーカー |
受験資格 | 2級または1級を取得済み |
受験方法 | 実技+筆記 25問 80分 |
受験料 | 16,500円 過去1級取得者は11,000円 |
合格基準 | 実技試験・筆記試験各5割以上、かつ総合7割以上 |
難易度(合格率) | トレース:58.82% 建築:59.71% 機械:54.33% (以上、2024年前期試験) |
参考・引用元 | 一般社団法人コンピューター教育振興協会 |
2級
2級はCADを使った設計や製図業務を目指す方、業務に従事して間もない方を想定した試験です。
つまりCADオペレーターを目指す方に最適な資格試験と言えます。
受験条件は特に設けられていないので、誰でも受験できます。
1級の受験には2級合格が必須のため、ステップアップの足がかりとして受験するCADオペレーターやCADインストラクターも多いです。
2次元CAD利用技術者試験 2級の概要と難易度
受験対象者 | CADを用いた設計・製図などの業務に従事することを目指す方 もしくは従事して間もない方 |
合格後の進路 | 派遣・在宅のCADオペレーター、CADインストラクター、設計事務所・メーカーの営業、1級受験 |
受験資格 | 特になし |
受験方法 | 筆記(CBT試験による多肢選択方式) 60問 60分 |
受験料 | 6,050円 |
合格基準 | 実技試験・筆記試験各5割以上、かつ総合7割以上 出題比率:CADシステム60%・製図40% |
難易度(合格率) | 54.87%(2023年度) 52.36%(2022年度) 52.28%(2021年度) |
参考・引用元 | 一般社団法人コンピューター教育振興協会 |
基礎
基礎はこれからCADを本格的に学ぼうとする方が基礎を身につけているか、確認できる試験です。
CADオペレーターを目指す方がスキル証明として使うには、基礎合格だけでは物足りないと言えます。
しかし難易度は高くありませんし、CADオペレーターを目指す勉強を続けて良いか、基礎は身についているかを確認する試験としてはとても有用です。
CADが自分に向いているのかわからない方は受験を検討してはいかがでしょうか。
2次元CAD利用技術者試験 基礎の概要と難易度
受験対象者 | CADを本格的に学びたいと考えている3ヶ月程度の就学者 |
受験資格 | 特になし |
受験方法 | 筆記(IBT試験による多肢選択および真偽方式) ※自宅受験可能 50問 50分 |
受験料 | 4,400円 ※認定会場受験は2,700円 |
合格基準 | 総合7割以上 |
難易度(合格率) | 73.12%(2023年度) 71.29%(2022年度) 82.07%(2021年度) |
参考・引用元 | 一般社団法人コンピューター教育振興協会 |
CAD利用技術者試験 3次元CAD利用技術者試験
3次元CAD利用技術者試験はCADオペレーターを目指す方や実務に就いている方の3次元CADスキルを評価する試験です。
試験区分は1級・準1級・2級に分かれており、CADオペレーターを目指す方には2級、準1級が向いています。
- 区分:1級・準1級・2級
- 未経験者がCADオペレーターを目指すなら準1級・2級の取得を目指したい
- 準1級の受験は2級合格が条件=まずは2級から
- 1級・準1級は難易度が高いのでCADスクールの利用を推奨
以下、各級の内容を解説します。
1級
1級試験の受験者は半年以上の実務経験、または1年以上の就学経験を持っている方が想定されています。
また3次元CADの操作だけでなく、設計補助業務を目指す方が対象です。
CADオペレーターを目指す方にはかなり難易度が高く、まずは準1級や2級の取得から考えましょう。
現役CADオペレーターの方は1級が目指すべき区分となります。
3次元CAD利用技術者試験 1級の概要と難易度
受験対象者 | 1年以上の実務経験または就学経験があり、設計補助業務を遂行するスキルを有する者を想定 設計者・オペレーター管理業務を目指す方 |
合格後の進路 | 自動車・機械メーカーの設計者・設計補助者 |
受験資格 | 2級または準1級を取得済み |
受験方法 | 実技 120分 |
受験料 | 16,500円 1級・準1級取得者は11,000円 |
合格基準 | 各分野5割以上、かつ総合7割以上 |
難易度(合格率) | 24.52%(2023年度) 25.56%(2022年度) 35.19%(2021年度) |
参考・引用元 | 一般社団法人コンピューター教育振興協会 |
準1級
準1級は3次元CADを用いた設計や製図業務をこれから目指す方や従事して間もない方を対象としています。
3次元CAD利用技術者試験 準1級はこれからCADオペレーターを目指す方に最適な試験です。ただし受験するには2級合格が条件となります。
3次元CAD利用技術者試験 準1級の概要と難易度
受験対象者 | 機械系・製造系のモデリング・設計・製図業務を目指す方、従事して間もない方 |
合格後の進路 | 自動車・機械メーカーの設計補助者、オペレーター |
受験資格 | 2級を取得済み |
受験方法 | 実技 120分 |
受験料 | 11,000円 |
合格基準 | 各分野5割以上、かつ総合7割以上 |
難易度(合格率) | 58.45%(2023年度) 36.34%(2022年度) 70.09%(2021年度) |
参考・引用元 | 一般社団法人コンピューター教育振興協会 |
2級
2級は次元CADを用いた設計や製図業務をこれから目指す方や3次元CADシステムの営業、管理業務などに従事する方が対象です。
2級合格が1級・準1級の受験資格に含まれるので、まずは2級合格を目指して下さい。
3次元CAD利用技術者試験 2級の概要と難易度
受験対象者 | 機械系・製造系のモデリング・設計・製図業務を目指す方、周辺業務に従事する方 |
合格後の進路 | 1級・準1級を経て自動車・機械メーカーの設計補助者、オペレーターを目指す 3次元CADの営業や関連業務 |
受験資格 | 特になし |
受験方法 | 筆記 60問 60分 |
受験料 | 7,700円 |
合格基準 | 各分野5割以上、かつ総合7割以上 |
難易度(合格率) | 68.35%(2023年度) 65.64%(2022年度) 44.68%(2021年度) |
参考・引用元 | 一般社団法人コンピューター教育振興協会 |
建築CAD検定試験
建築CAD検定試験は「建築用図面をCADを使って描くスキル」を評価する試験です。
CADで描くスキルを評価するため、試験はすべて実技試験(図面作成・トレース)となります。
また描くといっても、与えられる図面から正しい建築用図面に起こすためには建築設計や法律の知識も必要となるので、かなり専門的な試験と言えます。
よって建築CAD検定試験は建築系CADオペレーターを目指す方やスキルアップしたい実務経験者におすすめの試験です。
- 区分:准1級・2級・准2級・3級・4級
- 建築系CADオペレーターを目指すなら2級・3級の取得を目指したい
- 試験は年4回(例年1月・4月・7月・10月)
准1級
准1級は建築CAD検定試験の中で最高峰のレベルを誇る試験です。
建築製図スキルとCAD経験を総合的に駆使しながら、与えられた建築図面について、建築物の特性を理解してトレースすることが求められます。
CAD実務経験者のスキルアップやスキル証明のための試験だと考えて大丈夫です。
建築CAD検定試験 准1級の概要
試験内容 | 建築製図知識とCADの経験を駆使し、建造物の特性を理解した適切な判断によるトレース(模写)により建築図面(RC構造等)を完成させる |
受験方法 | 実技試験 |
受験料 | 14,700円 |
合格基準 | 時間内にすべての図面(4つ)を完成させる |
参考・引用元 | 一般社団法人 全国建築CAD連盟 |
1級試験は現時点では開催されていません。
理由は公式サイトで以下のように説明されています。
当連盟では1級につきましてはCADおよびCAD周辺に関する秀でた知識と操作能力を持つ方、すなわち設計組織でCAD管理者(スーパーバイザー)の役をこなせる人と設定しております。しかしこのような人を見出すための試験方法や採点方法の環境を整備することが容易でないため、現在の准1級が最上級となっております。 引用元:建築CAD検定試験 よくある質問
2級
2級の試験では建築知識をもとにCADを使って建築図面を作成します。
つまりCADスキルと建築に関する知識の両方を試されるため、建築関係に携わったことがないCADオペレーター未経験者には厳しい試験となるでしょう。
建築系CADオペレーターをこれから目指す方は、次に解説する3級や准2級を目指すケースが多いです。
建築CAD検定試験 2級の概要
試験内容 | 建築知識をもとに、CADシステムを使って建築図面を作成する実力を備えているかを問う |
受験方法 | 実技試験 |
受験料 | 10,500円 |
合格基準 | 250点満点中 190点~200点目安 |
参考・引用元 | 一般社団法人 全国建築CAD連盟 |
准2級
准2級は与えられた建築図面と詳細な指示をもとに、正しくトレースする実技試験です。
また准2級は2024年10月より(一般受験は2025年4月より)開催される、新設の区分です。
准2級では設計者が描いた図面と詳細な指示に基づいてトレースする能力を評価されます。
建築CAD検定試験 准2級の概要
試験内容 | 与えられた建築図面をCADシステムを使って正しくトレース(模写)する実力を備えているかを問う |
受験方法 | 実技試験(2025年4月より実施) |
受験料 | 10,500円 |
合格基準 | 正解率75~80%を目安 |
参考・引用元 | 一般社団法人 全国建築CAD連盟 |
3級
3級は建築図面の参考図を元に、完成図を正しくトレースする実技試験です。
なお円弧や斜め線が多く使われているため、CADのコマンドや操作方法を正しく身につけていることも重要になります。
建築CAD検定試験 3級の概要
試験内容 | 与えられた建築図面をCADシステムを使って正しくトレース(模写)する実力を備えているかを問う |
受験方法 | 実技試験 |
受験料 | 10,500円 |
合格基準 | 200点満点中 140点~150点を目安 |
参考・引用元 | 一般社団法人 全国建築CAD連盟 |
4級
3級は建築図面の参考図を元に、完成図を正しくトレースする実技試験です。ただし3級より難易度が低く設定されています。
4級試験は高校団体受験のみ開催されているため、一般受験はできません。
建築CAD検定試験 4級の概要
試験内容 | 与えられた建築図面をCADシステムを使って正しくトレース(模写)する実力を備えているかを問う |
受験方法 | 実技試験(高校団体受験のみ実施) |
受験料 | 不明 |
合格基準 | 200点満点中 130点~140点を目安 |
参考・引用元 | 一般社団法人 全国建築CAD連盟 |
オートデスク認定ユーザー(AutoCADユーザー試験)
オートデスク認定資格プログラムとは、AutoCADを開発するオートデスク社が主催する、同社製品の操作や活用に関するスキルを評価する試験です。全世界20万人以上が取得しています。
未経験からCADオペレーターを目指す方には、この中のAutoCADユーザー試験がおすすめです。
本試験に合格することで、CADオペレーター・設計業務のキャリアを進むために必要なスキルを習得していることを証明できるため、就職・転職活動を有利に進められます。
オートデスク認定ユーザー(AutoCADユーザー試験)の概要
受験対象者 | 最新AutoCAD 50時間以上の使用経験を推奨 オートデスク認定トレーニングセンターのトレーニング講座・対策講座の受講を推奨 |
受験方法 | 選択式+実技 30問 50分 |
受験料 | 7,700円(記事執筆時点) |
合格基準 | 正解率7割以上 |
参考・引用元 | AutoCADユーザー試験公式サイト |
なお受験申し込みや試験対策講座、試験対策教材は、全国各地のオートデスク認定トレーニングセンターで受け付けています。
オートデスク認定トレーニングセンターを探す方や、受験に興味がある方や全国各地に教室(オートデスク認定トレーニングセンター)があるAVIVA(アビバ)への資料請求がおすすめです。
Vectorworks操作技能認定試験 ベーシック認定試験
Vectorworks操作技能認定試験はCADソフト「Vectorworks」のスキルを認定する試験で、ソフトを販売するベクターワークスジャパン株式会社が主催しています。
VectorworksはPhotoshopやIllustratorと連携できるため、インテリアやデザイン事務所などでも使われることの多いソフトです。
CADオペレーターとしてVectorworksを使う機会のある方におすすめの資格です。
3次元設計能力検定試験(3次元CADコース)
3次元設計能力検定試験(3次元CADコース)は、特定非営利活動法人 3次元設計能力検定協会が主催する、3次元CADオペレーターのスキルを評価する試験です。
合格することで、3次元CADを扱うCADオペレーターのスキルを証明できます。
またSolidWorks認定資格の合格者には実技試験を実質免除の特典があります。
SolidWorks認定資格
SolidWorks認定資格は3次元CAD SolidWorks製品の操作・活用スキルを評価する試験です。
SolidWorksは家電や精密機器の設計に強く、業界でシェアを広げているため、CADオペレーターとしても目指す価値のある資格と言えます。
CAD利用技術者試験と他の検定比較
2次元CAD利用技術者試験の2級、3次元CAD利用技術者試験1級は、CADシステム、CADソフトの種類を問わず、CADスキル全般を評価・認定する試験です。
一方、2次元CAD利用技術者試験の1級や建築CAD検定試験、AutoCADユーザー試験など他の資格は建築分野やAutoCAD製品などに分野が特化された試験となります。
よってCAD利用技術者試験はCADスキルを幅広く評価し、他の試験は特定の分野や製品に特化した試験だと考えると良いでしょう。
おすすめのCAD資格はどれか?
おすすめCAD資格を就職・転職活動やCADのスキル証明に活用する観点から考えると、以下のように比較して考えられます。
- CADスキルを評価・証明したいならCAD利用技術者試験
- 建築や特定の製品のCADスキルを評価・証明したいなら建築CAD検定試験など他の試験
- これからCADオペレーター目指す方はCAD利用技術者試験合格をアピール
- 特定の分野に特化して活躍したい方は分野や製品ごとの資格をアピール
これからCADオペレーターを目指す方やCADオペレーターとして実力を評価したい方には、まずCAD利用技術者試験の合格を目指すことをおすすめします。
CAD利用技術者試験に合格後、ご自身の専門性を高めたいなどのニーズに応じて、他の試験を受験すると効率よくスクル証明や自己アピールのための資格取得に繋がります。
CADの資格取得に強いスクールはこちらの記事で解説しています。
【まとめ】CAD資格の必要性や難易度、取得するメリット
本記事ではCAD資格は意味ないと言われる理由やCAD資格のメリット、おすすめ資格や難易度、CAD利用技術者試験と他の試験の活用法などを解説しました。
CADオペレーターは実務経験が重視されることから、資格の持つ意味は軽く見られがちなことは否めません。
しかし就職・転職活動やCAD業務に従事する方が、自身のスキルを客観的に証明するには資格は最適の方法です。
他のCADオペレーターと差をつけたい方や、就職・転職活動を有利に進めたい方、自己啓発などの目的にはCAD資格はとても有用と言えます。